劇場版 緊急取調室 THE FINALネタバレ感想|鳥肌から号泣のラスト!ドラマ未視聴でも大丈夫?

邦画

こんにちは、カッチンです。
今回レビューする映画は『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』

取り調べ中に犯人の言動に違和感を感じたキントリチームが真相解明のために行ったのは、前代未聞の内閣総理大臣への取り調べだった。
果たしてキントリは真相を解明できるのか…という内容のストーリーです。

大人気ゆえにシリーズ化していたドラマを映画化した作品。

ドラマから映画になった作品のために劇場に足を運ぶことはほとんどないんですが、『緊急取調室』はどうにも気になったので映画館で鑑賞しました。

※こちらの映画レビューはネタバレを含むので、未鑑賞の人は鑑賞してからご覧ください。

劇場公開までの苦難の道

知っている人も多いと思うんですけど、『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』はもともと2023年に公開予定だったものの、諸事情で公開が延期されてしまった作品です。

お蔵入りが危ぶまれる中、石丸幹二さんが代役を務めることが決定して、差し替えが必要なシーンの再撮影の末に、ようやく2025年に念願の劇場公開を迎えた映画なんです。

この一件だけでも製作陣の心労は計り知れないのですが、実は制作されていたスペシャルドラマも、諸事情によりお蔵入りになっているそうです。
スタッフ、特に上層部はめちゃくちゃ頭抱えたに違いありません。

石丸幹二さんとキントリチームが絡むシーンは、もちろん再撮影が行わているわけですが、なんとドラマを撮りながら並行して劇場版の再撮影をしていたそうです。

こんがらがりそうな中で両方同時に撮っているだけでもすごいのに、「キントリチームの面々はドラマと映画でしっかり演技を変えていた」と佐々木蔵之介さんが明かしていました。

テレビとスクリーンでは見え方が変わるから、演じ方も変えるということなんだと思います。
カッチンだったらこんがらがってわけわかんなくなって、考えるのをやめてしまいそうです。

必要なシーンだけ再撮影を行って、そのまま使えるシーンは過去に撮影したものを使用しています。

ただ過去の撮影と再撮影はかなりの間隔が空いているため、塚地武雅さんは体重が10キロも増えた状態で再撮影を行ったそうです。

「ここ再撮影だ!と見抜けるかどうかも見所のひとつ」と塚地さん本人は自虐して笑いをとってましたが、カッチンは気にならないどころかまったく気が付きもしませんでした。

この情報を知ってから観ると、もしかしたら違いに気が付くかもしれません。

あの名シーンはもちろん劇場版でも…

いきなり率直な感想ですが、お世辞抜きで面白かったです!

テレビをあんまり観ないのでドラマを常に観ていたというわけではないんですけど、それでもストーリーに全然ついていける内容で安心しました。

キントリメンバーが招集された時に、田中哲司さんが「皆さん、出番です」って言う定番のセリフももちろんあります。

このセリフを聞いた瞬間に鳥肌が一気に立って、思わず椅子から立ち上がりそうになっちゃいました。

そのセリフをきっかけに、少し薄暗い中をキントリメンバーが歩いてくるじゃないですか?

スクリーンで見るその姿が本当にカッコよくて…。

あまりにカッコよくて、椅子から立ち上がってスクリーンに向かって歩いていきそうになりました。

最後尾でいいから一緒に歩きたいです。

単純そうで複雑なストーリー

キントリに勧善懲悪みたいなイメージを持っている人も多いと思うんです。

だから「映画のストーリーって単純なんじゃないの?」なんて先入観を持つ人もいるかもしれないんですけど、全然そんなことないんですよね。

意外と言ったら失礼なんですけど、過去の出来事が絡み合ってる複雑なストーリーなんです。

ただ、複雑なストーリーをわかりやすく展開してくれてるんですよね。

例えば物語が動き出すきっかけになる、佐々木蔵之介さん演じる森下が総理大臣に襲いかかるシーン。

この時の佐々木蔵之介さんの演技が匂わせたっぷりで、瞬時に「あ!こいつ総理大臣となにか関係あるな!」と感じさせてくれます。

もちろん佐々木蔵之介さんの演技が「くさっ!」というわけじゃなくてですね、完全に演出でそういったお芝居をしています。

総理大臣を傷つけるつもりはまったくなくて、逮捕されるために、騒動を起こすために現れたのが明らかなんですよね。

あんまりわかりやすい演技と演出だったから「結構単純なストーリーなのかしら」って最初は少し心配になりました。

でも物語が展開して行くにつれてどんどん内容が複雑になっていって、結果的に全然単純な話じゃありませんでした。
もちろんいい意味での複雑さですよ。

そんな佐々木蔵之介さんはかなりキーになる役を演じてるんですが、キレるシーンに迫力がとんでもなかったです。

取り調べ中に時に机をバーン!って叩くシーンで、小日向文世さんは机を叩くの知ってるのに、何回やってもビクッ!!って体が反応しちゃってたみたいです。

たしかにド迫力だったから小日向さんの気持ちもわからなくもないです。

でも切ないシーンではしっかり泣かせてくるんです。

改めて「佐々木蔵之介さんって演技力ハンパじゃないな」って思わされました。

わかりやすくてピッタリの石丸幹二の総理大臣

キントリメンバーのキャストに触れる前に、代役で内閣総理大臣を演じて救世主になった石丸幹二さんに触れないわけにはいきません。

爽やかなルックスが役柄とマッチしてたんですけど、ピッタリだったのはルックスだけじゃないんです。

劇中に出てくる内閣総理大臣の経歴って、物語に大きく関わるヨットをやっていたりとか、かなり爽やかな経歴なんです。

ここでかなり違和感を感じたんですけど、もともと内閣総理大臣を演じた俳優って、別に「爽やか~!」っていうイメージじゃないんですよね。

たぶん石丸幹二さんが代役を務めることが決まって、脚本が大幅に書き直されたんじゃないかなって勝手に思ってます。
どうなんだろう?

石丸幹二さん演じる長内総理大臣は誠実で爽やかで人気なんだけど、実は過去にめちゃくちゃ悪いことをしてたっていう展開は、ハッキリ言ってかなりわかりやすかったです。

ありがちだなとは思ったんですが、このわかりやすい感じが良かったりもするんですよね。

キントリの魅力って犯人の意外性とかでないと思いますし。

ただ「この総理大臣、昔に何かやったんだろうな」っていうのは薄々感じていたのですが、やってた悪事は想像以上でした。

嵐の中で大海原に人を落っことすって、普通の神経してたら絶対できないですからね。

失礼すぎる定食屋のおばちゃん

森下が通ってた定食屋にキントリチームが聞き込みに行った時に、店員のおばちゃんが「過去に『あんた一緒に来る友達とかいないの?』って聞いたことがあるわ」って話すシーンがあったと思うんですけど、

質問があまりに失礼すぎて思わず笑っちゃいました(笑)

カッチンがそんなこと店員さんに言われたら、ちょっと涙出るかもしれません。

やっぱり見応え十分なキントリチーム

ようやくキントリチームについてですが、やっぱりもう最高の一言でした。

やっぱり築き上げてきたものがあるって凄い効果を発揮しますよね。

キントリメンバーが揃ってるのを見るだけでワクワクしちゃう自分がいました。

自分たちの立場が危うくなることを鑑みずに、内閣総理大臣の取り調べを上層部に打診するキントリチームがカッコいいのは言うまでもありません。

カッチン的にはこの無茶な提案をされて困り果てる大倉孝二さんの演技が、もうおかしくてたまらなかったです。

すっごいいい表情するんですよね(笑)

そんな大倉孝二さんを見ながらずっとニヤニヤしてしまいました。

本当に素敵な役者さんですよね。大好きな俳優です。

イレギュラーな形で始まった内閣総理大臣への取り調べで、天海祐希さん演じる真壁を取り調べることになった石丸幹二さんの迫力にも度肝を抜かれました。

すっごい怖かったし見応え充分すぎました。

結局総理大臣への取り調べは、総理本人の心に委ねる形で終わりましたが、この終わり方はとっても良かったと思いました。

キントリチームらしさが出てたというか…真壁らしさと言った方がいいのかもしれないけど。

天海祐希=真壁有希子?

これだけの年数を演じていたら当然かもしれないですけど、天海祐希さん以外の女優さんが真壁を演じてる姿がまったく想像つかないです。

これは長く演じてるからっていう理由だけじゃないと思うんです。

正義感が強いところとか、天海祐希さんと共通している部分がとっても多いんですよね。

もちろん天海さんと知り合いなわけじゃないから、勝手に持ってるイメージの中でですけど…。

何が言いたいかっていうと、これがラストなんて言わないでほしいんです。

年1回のスペシャルドラマでいいので、ライフワークとして真壁を演じ続けてほしいんです。

たぶん多くの人が同じ思いを持ってるはずだし、テレビドラマから全部観てる人なんてなおさらでしょう。

もちろん天海祐希さん以外のキントリメンバーも皆さん素敵で、みんなおっさんっていうのがまた魅力的なんですよね(笑)

速水もこみちさんをおっさんカテゴリーに入れていいのか微妙ですが…。
でも意外ともういい年齢ですよね、相変わらずカッコいいけど。

キントリチームってみなさんお芝居に力が入ってないんですよね。

すごく脱力してる感じだから見やすいし、面白いところも構えずに観てるからパッと笑えるんです。

全然オーバーな芝居しないで淡々と演じてるのに、説得力がハンパじゃないところも凄まじいです。
やっぱり年の功なんですかね。

田中哲司さんと小日向文世さんを筆頭に安定感が半端じゃなかったです。

ちなみに田中哲司さんは見た目と違ってかなりのゲラみたいで、田中哲司さんが笑ってしまって他のキャストが巻き込まれてNGを出すことが多々あったみたいです。

たしかにNG集を観た時に、自分が映ってない時にずっとニヤニヤしてて、天海さんに怒られてましたね。

キントリで払拭できた『でんでん恐怖症』

キントリメンバーの一員として大活躍しているでんでんさんですが、実はカッチンは『緊急取調室』を観るまで、でんでんさんが怖くて仕方ない『でんでん恐怖症』だったんです。

原因は『冷たい熱帯魚』という映画なんです。

この映画のでんでんさんは、演技とはいえ怖すぎるんです。

この映画を観てからというものですね、カッチンはでんでんさんを観るとゾッとして寒気を感じるようになってしまったんです。

ただ単にでんでんさんが演技が上手いっていうだけで、完全にカッチンの問題なんですけどね。

ところがですね、『緊急取調室』でキントリメンバーの中にいるでんでんさんを見ているうちに、徐々に恐怖心が薄らいでいって、いつの間にか『でんでん恐怖症』を克服できていたんです。

『緊急取調室』様様です!

あのラストシーンはズルいよ…

笑ったり感動したり、たっぷり楽しませてくれた劇場版『緊急取調室』。

「これで終わりか…」と思っているところに、最後の最後に!涙腺を崩壊させる演出で畳みかけてきました。

「今後招集されることはない」という言葉と共に、キントリチームは解散になったわけですが、その時に塚地武雅さんが手に取った写真立てには、大杉漣さんの姿が映っていました。

こんなの泣くに決まってるじゃないですか!

ただでさえ感動してるところにとどめを刺すような演出を食らったおかげで、なんの矛盾もなく涙腺崩壊しました。

エンドロールにも大杉漣さんがたくさん出てきて、悲しくもあったけど嬉しい気持ちにもなりました。

舞台挨拶とかでも、キントリメンバーは必ず大杉漣さんの名前を出しますもんね。

皆さんお墓参り行ってるそうですが、中でも田中哲司さんはものすごい頻度で大杉漣さんのお墓参りに行っているみたいです。

笑いあり感動あり鳥肌ありで、本当にお腹いっぱいになった映画でした。

ドラマを見ていなくても、キャラクター紹介だけ見ていくだけで充分楽しめる作品だったことも良かったです。

最高の気持ちで映画館を出ることができた映画でした。

それではまた映画レビューでお会いしましょう。
カッチンでした。

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