『ストレンジ・ダーリン』ネタバレ感想|完全にやられた…先入観が試される新感覚の傑作

洋画

こんにちは!カッチンの映画レビューの時間です!

今回レビューする映画は『ストレンジ・ダーリン』

シリアル・キラーの出現で恐怖に包まれた町で1組の男女が出会い、気がつけば執拗に追いかける男と懸命に逃げる女の物語が始まっているものの、この追跡劇には大きな秘密が隠されていて…といった感じの物語です。

映画が6章のチャプターに分かれ、時系列がシャッフルされながら進行する構成になっていて、たぶん多くの人が衝撃を受ける映画の作りになっています。

あのスティーヴン・キングに「巧妙な傑作」と言わしめた映画でもあるんです。

※ここから先はネタバレを含みますので、まだ観てない人は鑑賞してから戻ってきてください。
この映画は特にネタバレを知らずに観た方がいい映画です。

久々の衝撃を受けた『ストレンジ・ダーリン』

とんでもない映画を観てしまった…っていうのが率直な感想です。

時系列のシャッフルといえばタランティーノ監督がすぐに浮かぶんですけど、単純にタランティーノ映画を真似してる感じじゃないんです。

自分の固定観念とか先入観の甘さをこれでもかと指摘されて、予想と違う状況と展開にとにかく驚きました。

『ストレンジ・ダーリン』は「チャプターツイストスリラー」って言われてるんですけど、たしかにチャプターが順不同に『パルプ・フィクション』のジョン・トラボルタのごとくツイストしてて、しかもちゃんとスリリングなので、まさに「チャプターツイストスリラー」なんです。

「チャプターツイストスリラー」って名称は、ちょっとそのまま過ぎる気がしないでもないですけど…。

6つのチャプターが3→5→1→4→2→6の順番で進行して行く流れも、観客を勘違いさせて先をまったく読ませない流れで、本当に絶妙でした。

たぶんめちゃくちゃ計算して練られてる展開なんだと思います。

しかも時系列がシャッフルされる映画って集中して観てないとストーリーを見失いがちなんですけど、『ストレンジ・ダーリン』は「わけわかんなくなっちゃった!」って事態にまったくなりませんでした。

カッチンはバカだから結構ストーリーを見失って繰り返し観るハメになるタイプなんですが、ストーリーが単純っちゃ単純だし、登場人物があまり多くないのも助かりました。

自分の脳の単純さに気付かされる映画

怪我をした女性が泣きそうな顔で懸命に逃げてて、その女性をライフルを持った髭面の男が執拗に追いかけるって構図を見て、すぐに頭の中で「女性=被害者」「男性=悪役」って決めつけていました。

ネタバレありのレビューなので普通に明かしますが、完全に逆なんですよね。

『ストレンジ・ダーリン』を観て、自分がいかに先入観を持って物事を見てしまっているかを痛感させられました。

たぶんこれって普段の生活の中でもめちゃくちゃ出ちゃってると思います。

予告映像とかも観客が勘違いするように見せてるから、騙されるのも仕方ないのかもしれないけど、カッチンはこれ以上ないぐらいキレイに騙されました。

女性がシリアル・キラーってわかってからは、サイコパスぶりに感心しきりでしたけど(笑)

ちょっとズルいのは、このレディっていう女性はサイコパスなイカれ野郎な割に、ビビる時は思いっきりビビるんです。

自分が追い詰められると泣きそうな顔で走るし。

でもその直後に追われてるにも関わらずタバコをふかしたり、昭和のモグリの医者みたいに酒を傷口に吹きかけて消毒したり、「やっぱりサイコパスやん」って思い出せてくれるあたりも巧妙でした。

どんでん返しがなくても多分…

チャプターツイストによる「あっ!」と思わせる展開が『ストレンジ・ダーリン』の1番の肝であることは間違いないんですけど、もし普通にシャッフルなしでストーリーが進行してたとしても、たぶんカッチンはかなり楽しめてたと思います。

時系列がそのままでも面白かったであろう物語を、時系列をシャッフルして工夫しまくってるわけですから、面白くないはずがないんですよね。

かなりドキドキさせられるシーンがたくさんあるから、いい意味で心臓に悪かったです。

主演2人の演技について

サイコパスな「レディ」を演じたウィラ・フィッツジェラルドと、「デーモン」を演じたカイル・ガルナーですが、この2人の素敵な演技があってこその衝撃でした。

「こいつがシリアル・キラーなんだろうな」って思わせつつも、決してやりすぎないカイル・ガルイナーの絶妙な演技と、めちゃくちゃ悪い奴で自業自得すぎるくせに弱々しい面も見せるウィラ・フィッツジェラルドの演技のバランスが良すぎでした。

ストーリーの面白さだけだと、ここまでの緊張感は感じられなかったと思います。

映画館の席で身悶えしちゃうぐらいドキドキしながら観てました。

特にレディのアップの表情が長々と映し出されるクライマックスのシーンが印象に残ってるんですけど、あんな長いアップのシーンは並の演技力じゃとてもじゃないけど間が持たないと思います。

でもウィラ・フィッツジェラルドはしっかり間を持たせてたので「たいした女優さんだなぁ」って偉そうに感心しながら観てました。

ちなみにラストもしっかり驚かされました。

こういう時系列をシャッフルする手法自体は決して新しいわけじゃないんですけど、元々のストーリーがスリリングだったってこともあって、ものすごく楽しめました。

「先入観でものを見すぎないようにしなきゃ」って自分を戒めるきっかけにもなりました。

もっと話題になっていい映画だと思うんですけど、そこまで話題になってないのが残念です。

結構いい評価を耳にする映画なんですが、皆さんの感想も気になるので鑑賞した方はコメント欄で感想を教えてくれると嬉しいです。

それではまた映画レビューでお会いしましょう。

カッチンでした。

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