『花緑青が明ける日に』ネタバレ感想|隣の席の人と思わずエアー拍手した素敵な映画

邦画

こんにちは!カッチンの映画レビューの時間です!

今回レビューする映画は『花緑青の明ける日に』

日本画家の四宮義俊さんが長編初映画・脚本を手掛けて、フランスのスタジオとタッグを組んだちょっと異色なアニメーション映画です。

町の再開発によって立ち退きを迫られた老舗の花火工場で、失踪した父親に変わって幻の花火・シュハリを完成させようとする息子・敬太郎と、幼馴染のカオルが衝突しながらも奇跡を起こすために奮闘する物語です。

※ここから先はネタバレが含まれるので、まだ観てない人は鑑賞してから戻ってきてください!

とても素敵な映画なので未鑑賞の人はぜひ観てくださいね!

ありがちさを打ち消す『綺麗さ』と『独特さ』

ものすごく簡単に言うと、「もう絶対無理やろ…」っていう状態から奇跡を起こそうと奔走して、幻の花火『シュハリ』を完成させたものの、結局状況は変わらなくて…でも最終的に希望で終わるっていうストーリーなので、話だけを見るとありがちというか、そこまで真新しいというわけではないと思います。

でも、面白かったんです。

序盤は敬太郎のキャラクターが破天荒すぎるというか、一瞬ちょっと受け付けないネガティブな印象を持ったんですけど、工場に1人で引き籠ってシュハリの研究をし続けてるところに、幼馴染のカオルが訪ねて来るところあたりから急に大丈夫になりました。

カオルがいることに気付いた時にギクッとして逃げたり、意外と普通だったのが良かったんだと思います。

ただただ変わってるキャラクターって個人的にあまり魅力を感じないんですよね。

ありがちなストーリーとは言ったんですけど、過去に敬太郎とカオルが花火事故を起こしてて問題になってたことが明かされたり、決してのっぺりした話じゃなくてちゃんと深みもありました。

カッチンはアニメーション映画をそこまでたくさん観るわけじゃないんですけど、『花緑青が明ける日に』は、そんなカッチンでも「なんだか独特」っていう印象を受けました。

途中で実写っぽくなったりアイディアが面白かったり、ところどころに面白い演出が散りばめられてたんです。

シュハリを打ち上げる直前の無音になる演出は特にお気に入りです。
あそこめちゃくちゃ良かった~。

シュハリが打ち上がった時の映像がとにかく綺麗で、無音の後だけに爆発音の効果もすごくて、音にも映像にも惹きこまれました。

やっぱり画家の人が作ってる映画だからなのか、なんか今まで観てたアニメーション映画とは違う感じだったんですよね。

「綺麗だった」って言うと「もっと他に言い方ないのか!」って言われそうですけど、『綺麗』っていう言葉がピッタリなんです。

シュハリが打ちあげられた時に蒸発した父親が見てるカットがあったけど、あれは幻じゃなくて本当の父親でいいんですよね?
このシーンもグッときました。

「水を絶やすな」っていう言葉が大きなヒントだったことに気付いた敬太郎とカオルの、そこからの怒涛の勢いがカッコイイんですよね。

物語も一気に加速する感じで、心の中が沸々と盛り上がりました。

終わり方も希望を見せてくれる感じで、とっても好きでした。

カオルのSNS、フォロワーめっちゃ増えてましたね(笑)

素敵な映画だったのでエンドロールが終わってエアーで拍手してたら、隣のお客さんもエアーで拍手してて嬉しかったです。

敬太郎の特製カレーとか手づくりパフェも美味しそうでした。

モブじゃなかった兄

花火づくりから早々に離れて役所に就職したお兄ちゃんは、最初「絶対モブだ」って決めつけてました(笑)

敬太郎のことも自分だとどうにもできないからカオルに助けを求めるぐらいだったし、良く言えば感情で動かずに冷静に損得を判断できるキャラだと思ってました。

でも蓋を開けてみると、このお兄ちゃんは全然モブじゃなかったんです!

それどころか大いに笑わせてくれて、カッコよさまで発揮する超重要キャラだったんです。

お兄ちゃんが酒で酔っぱらって幻覚を見まくってるシーンはゲラゲラ笑っちゃいました。

しっかりしてるキャラの印象だったから尚更おもしろくて、しかも酔わされた後に花火づくりの邪魔しないように縛りつけられてたのに、意外とすぐに自力で脱出するのも酔わせた意味がなさすぎて面白かったです。

そしていよいよ役所による強制的な立ち退きが行われた時、敬太郎とカオルのために自分を犠牲にして奮闘する役所勤めのお兄ちゃん。

しかも上司の不正を暴く大金星まであげて、実はものすごくカッコいいキャラでした。

ラストも敬太郎とカオルを車で送ってあげてて、面倒見までいいんですよ、このお兄ちゃんは。

元々は花火づくりも一緒にやってて雑誌に取り上げられてたぐらいだから、時代を読んで「自分には何ができるか」って考えてただけだったんですよね。

昔の雑誌が登場したシーンは泣きそうになりました。

このお兄ちゃんがいなければ敬太郎とカオルのこの映画での活躍はなかったと思うから、陰のMVPなんです。

お兄ちゃんが酔っぱらってるシーンが好きすぎて、もう1回見たいです(笑)

古川琴音の声優初挑戦の評価

主演の古川琴音さんと萩原利久さんは声優初挑戦だったみたいですけど、お2人とも素晴らしかったです。

ていうか皆さん素晴らしくて、何一つお芝居に違和感を感じることがなかったので心置きなく映画に集中できました。

父親役の岡部たかしさんも素敵でした。

実はカッチンは古川琴音さんのことが結構好きなので、今回声優をされるということで観る前から楽しみだったんです。

古川琴音さんの演技が好きなんですけど、やっぱり演技が素敵な女優さんは、声優をやっても当たり前に素敵でした。

古川琴音さんの喋り方とか声って、一瞬で古川琴音さんだってわかりますよね。

『ほどなく、お別れです』でも少しの出番なのに強い印象を残しててさすがでした。

これからも贔屓にしたい女優さんです。

『花緑青が明ける日に』は上映時間が76分と短いですが、物足りなさを感じずに熱中できて、最後に幸せな気持ちになれる映画でした。

明日への活力をくれる素敵な作品でもありました。

皆さんの感想もコメント欄で教えてくださいね!

それではまた映画レビューでお会いしましょう。

カッチンでした。

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