『マイ・インターン』ネタバレ感想|デニーロがコミュ力お化け過ぎる!アンハサウェイも素敵な名作

洋画

今回レビューする映画は『マイ・インターン』です。

ファッション業界で成功した女性社長・ジュールズの元に、コミュ力お化けの70歳のインターン・ベンがやってきて彼女の良き理解者になって支えていく心温まるストーリーです。

若きCEOを演じるアン・ハサウェイも素敵なんだけど、それ以上に70歳のインターンを演じるデニーロが魅力的すぎる映画。

というかデニーロのコミュ力がとにかくヤバい映画で、自己啓発本を出版できるんじゃないかっていうぐらいのコミュ力を見せつけてくれます。

ポスタービジュアルの配色などが『プラダを着た悪魔』を匂わせる感じだったので、最初は二番煎じの印象をちょっと感じたんですけど、鑑賞してみたら全然違う素晴らしすぎる作品でした。

『プラダを着た悪魔』ももちろん素敵な映画ですけどね!

※ここから先はネタバレを含むのんで、観てない人は鑑賞後に戻ってきてください。

誰もが憧れる稀代の人たらし・ベン

シニアインターンとして採用されるロバート・デ・ニーロ演じるベンは、男女問わず虜にする魅力を持っている男です。

男からすると心から憧れるキャラクターなんですよね。

特にある程度の年齢にいっている人は、冒頭の妻に先立たれて仕事も退職したベンが社会との繋がりを感じるために、毎朝決まった時間にスタバに行ってコーヒーを飲むシーンだけで、「わかる~」って共感したのではないでしょうか?

しかもスタバでビジネスマン2人に相席を頼まれた時のデニーロの嬉しそうな表情もいいんですよね。

でもすぐにビジネスマンは仕事の話を始めてしまって、ここでちょっと寂しそうな顔をするのもたまらないんです。
こういう細かいところに手を抜かないのが名優の証ですよね。

人と会う予定がなくても毎朝しっかり髭を剃って、次の日に着る洋服を準備して寝るベンには見習う所がいっぱいなんです。

インターンの一次選考はビデオメッセージでしたが、ここで「履歴書を書くんじゃないのか?ビデオメッセージなんてやったことないし面倒だからいいや」ってならないんです。

ベンはやったことないビデオメッセージも楽しそうに撮影するんです。
何事に対しても前向きなんですよね。

インターンとして入社してからも、ベンはすぐに同僚たちから慕われますけど、年配だからって絶対に偉そうにしないし、わからないことはちゃんと聞くし、しゃしゃり出ることなく絶妙なバランスで率先して手伝いをするから、「そりゃ慕われるよね」って感じなんです。

ジュールズが右腕的存在の社員から「彼当たりだよ。みんなから好かれてる」って報告するのを見た時は、こっちまで嬉しくなっちゃいました。

そういえばインターンの面接の時に10年後の夢を聞かれたベンが「80歳の時の夢ですか?」って怪訝な顔で聞き返した時に、面接官が「失礼。70歳とは思わなかったので。今の質問は忘れてください」って焦ってるシーンは声を出して笑いました。

こういうジョークがちょいちょい入ってくるのも、この映画の魅力なんですよね。

他にもベンは同僚の恋愛相談に乗ったり、些細なことでグータッチして喜びを分かち合ったりして、とにかく毎日を自分から楽しんでる感じなんです。

『マイ・インターン』を観ると「人生は自分から楽しみにいかなきゃダメだな」って凄い思わされます。

あと、ベンって必要な部分はしっかり会社の方針に合わせるけど、問題ない部分はカバンとか電卓とか自分のルールというかこだわりも大切にしてて、すっごく素敵なんです。

まさに自分軸って生きてるって感じなんですよね。

デニーロ演じるベンは本当に憧れの存在です。

共感してくれる人きっとたくさんいると思います。

アン・ハサウェイの見事なキャラクター作り

若きCEOのジュールズを演じたアン・ハサウェイはわがままではあるものの、個人的なわがままじゃなくて、会社のために周囲をかき回してしまうキャラクターでした。

無理難題を言うし我が強い感じではあるけど、決して高飛車じゃなくて、相手をなるべく傷つけないように振る舞うキャラクターだったので、最初から最後まで愛を持って見ることができました。

もしも序盤でジュールズがよくあるワンマン社長みたいなキャラクターで描かれてたら、自分の担当になったベンを外そうとしたり、実際に他の部署に異動させた時に、観客はジュールズに対してすごい憎しみを持つことになってたと思います。

でもジュールズもいっぱいいっぱいで、言葉が足りないだけで、できる限り人を傷つけないようにしてる様子を見てるので、あったかい目でジュールズを見続けることができました。

倉庫で働く従業員に対して、わざわざ自分が出向いて優しく教えてたのも感動しましたし。

観客がジュールズを嫌いになってしまうとこの映画の良さって全然感じられなくなってしまうと思うんです。

ベンだけが「すごい素敵な人!」って思われる感じになってたら、そんなにいい映画に感じなかったと思います。

そういう脚本だったっていうことも勿論あるけど、アン・ハサウェイの演技力があったからこそ、ジュールズも観客に愛され続けたんだと思うんです。

もしもジュールズに対して良いイメージを持ってなかったら、夫に浮気された時に「ざまぁ見ろ!」って思っちゃいますし。

余裕がない時は人に冷たく当たっちゃう様子も凄くリアルでした。

ベンとジュールズはデニーロとアン・ハサウェイ以外の俳優が演じてる姿が思い浮かびません!

それぐらい2人とも素敵でした。

キャスト全員が魅力的な映画

ジュールズの会社で働きたくなるぐらい、『マイ・インターン』は登場人物がみんな本当に素敵なんです。

デニーロと机が隣同士の同僚たちも最高すぎて、グータッチに混ざりたくて仕方なかったです。

居候させてもらうインターンの同期もいいキャラしてて、「朝起こして」のくだりも声出してわらっっちゃいました(笑)

ジュールズの右腕的存在のキャメロンも凄く温厚で物事を俯瞰で見れる感じで、ジュールズとのバランスが絶妙でした。
ああいうバランスのトップツーって本当にいそうですよね。

その中でも特にお気に入りのキャラクターはベッキーです。

ずっとテンパってて感情の起伏が激しくて、でもそれって仕事に対してすごく真面目だからで。

ベッキーもジュールズ同様にベンに救われたキャラクターでしたよね!

ベンはジュールズに「ベッキーをもっと評価してあげて」って進言してあげますし。

ベッキーがいるのに浮気した同僚もベンは助けてあげたから、みんなベンに助けられてますね。

さすが『みんなのベンおじさん』です。

やっぱり人は現状に満足できないのか…

ジュールズは夫に浮気されて傷つきますが、この一連のシーンを見ていてどうしても思ってしまったことがあります。

やっぱり人ってどんな素敵な環境にいても、他の何かが欲しくなるんですかね?

ジュールズってすごく美人だし、しかも会社のCEOだし、それなのに全然偉そうじゃないし、素敵な奥さんだと思うんです。

アン・ハサウェイだからそう思うのかもしれないけど、「こんな奥さんがいて浮気するか!?」って強く思っちゃいました。

だって奥さんがアン・ハサウェイですよ!?

やっぱりすれ違いの生活が不満につながったんですかね?

でも朝ごはんを一緒に食べてたり結構一緒の時間もあった気がするけど。

映画のストーリーと関係なく、アン・ハサウェイを妻に持ちながら浮気する夫に激しい憤りを感じしてしまいました。

浮気現場を目撃した後のデニーロの目つきもすっごい怖かったけど、そりゃ怖くもなりますよねって思いました。

カッチンならすぐにバラしちゃいそうだけど…ベンはやっぱり人格者でした。

出張先でのベンとジュールズのシーン

出張先のホテルの部屋でジュールズとベンが話すシーンは、これまでのシーンとは一風変わった感じがすごいして、一気に惹きこまれました。

デニーロが完全に受けの芝居に徹してて、アン・ハサウェイが安心して飛び込んでる感じのお芝居をしてて見応え充分でした。

あそこまでジュールズが自分の弱さをさらけ出したのは初めてでしたもんね。

涙が込み上げてくる様子が、とても演技とは思えないぐらいでした。

同じベッドに横たわっても、デニーロが自分からしっかり距離をとってるのも素敵なんですよね。

ここでベンがまさかの「あわよくば感」を出したら、それはそれでめちゃくちゃ面白いけど(笑)

『マイ・インターン』はダレるシーンもひとつもなくて、序盤からラストまでずっと楽しませてくれる超傑作映画でした。

カッチンの好きな映画ランキングにも上位に食い込んでいる作品であることは言うまでもありません。

「めざせベン!」で毎日を生きたくなる映画でした。

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