『HELP/復讐島』ネタバレ感想|グロい!怖い!でも面白い!サム・ライミが放つコメディと狂気

洋画

こんにちは!カッチンの映画レビューの時間です!

今回レビューする映画は『HELP/復讐島』

サム・ライミ監督がメガホンを取ったこちらの作品は、

会社で不遇な扱いを受けていた女性社員が、飛行機事故で無人島に流れ着き、2人きりでサバイバル生活を送る中で立場を逆転させて復讐を果たしていくストーリーです。

映画館で予告を観ている時点で「これ絶対おもしろいじゃん!」と思っていて、後悔してすぐに鑑賞してきました。

実際に観てみると、いい意味で想像してた内容とはかけ離れていました(笑)

※感想は思いっきりネタバレありになりますので、「まだ映画を観てないから知りたくない」という人は、映画を観てからまた帰ってきてください!

レイチェル・マクアダムスの弾けっぷり

映画『HELP/復讐島』は主演2人が無人島に流れ着く話なので、映画のほとんどの時間が2人が演じているシーンです。

レイチェル・マクアダムスとディラン・オブライエンの2人が最高の演技を見せてくれたので、登場人物が少なくてもまったく飽きませんでした。

特にレイチェル・マクアダムスが本当に凄まじかったです。

ビックリするぐらい身体を張りまくっていて、かなり振り切った演技を見せてくれているんです。

レオナルド・ディカプリオが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で見せた弾けっぷりを観た時ぐらい衝撃でした。

この映画はサム・ライミ監督らしさ全開で、悪ふざけしまくってる演出で楽しませてくれるんです。

そのサム・ライミ監督のオーダーを見事すぎる演技でクリアしていて、返り血浴びて逆にテンション上がったり、まさにポジティブな狂気っていう感じでした。

レイチェル・マクアダムスって美しさと可愛さを兼ね備えていて、『プラダを着た悪魔』のアンディも3回ぐらい熱烈オファーされてたり、確固たる地位を確立している女優さんです。

そんな彼女があまりにぶっ飛んだ演技を見せてくれるので、すっごい女優魂を感じた作品でもありました。

本当にプロですね。

狂気とコメディの化学反応

映画館の予告で「無人島でパワハラ上司と2人きり」っていう設定を知って、ゴリゴリのコメディを予想していました。

でもその予想はあっさり裏切られました。
ただ、いい意味の裏切りでした。

もちろんコメディ要素はふんだんに入っています。
というか全体的にハッキリ言ってコメディです。

ただそれ以外にもドラマやサスペンスやホラー、さらにスプラッター的な要素まで盛り込まれているんです。

カッチンはグロいのも怖いのも得意じゃないので、グロいシーンでは目を逸らして、ビビらしてくるシーンでは叫び声をあげる寸前でした。

とは言っても、すべてのシーンに笑いの要素はしっかり入っていた気がします。

冒頭の飛行機が墜落するシーンから悪ふざけ全開でしたから。

コメディ全開の飛行機墜落シーン(笑)

物語の冒頭で描かれる飛行機事故のシーンで、すでに爆笑しちゃいました。
悪ふざけが過ぎるんですよね(笑)

飛行機内に爆風が吹いてる中で、上司がレイチェル・マクアダムスにしがみついて「席を代われ!」ってブチ切れるシーンがあったじゃないですか?

あれってあの状況でもしもレイチェル・マクアダムスがOKしても、絶対席代われないですよね(笑)

しかも上司が飛行機から投げ出された後にネクタイが引っかかって、レイチェルの席の窓に顔面を打ちつける悪ふざけまであるし。

ここまでは『クスクス』ぐらいの笑いだったんですけど、窓に顔面を打ちつけられる上司を見たレイチェル・マクアダムスがあっさりブラインドを閉めたところで爆笑しちゃいました。

段階を踏んだオチの構成が見事でした。

この飛行機事故のシーンで映画の世界にしっかり惹きこまれた感じでした。

思わず声を出して笑っちゃって、一瞬「ヤバい!」って思ったんですけど、この上映回のお客は3人しかいなくて、しかもそれぞれかなり離れて座ってたので、声出して笑っても大丈夫な感じでした。

声出して笑うのは別に悪い事じゃないかもしれないですけど…混んでると気遣っちゃいますよね。

ていうかサム・ライミ監督でレイチェル・マクアダムス主演でお客が3人ってどういうことなんでしょう。

昨今の世の中の洋画離れは深刻ですね。

ちょっと余談ですが、劇場に入った時に先に1人お客さんが入ってて僕は2人目だったんです。

先にいたお客さんは誰もいない客席をスマホで撮影してて、カッチンに気付いてちょっと気まずそうに会釈されました。

たしかにレアな光景だから撮りたくなる気持ちもわからなくもないです。

複数存在する伏線回収

レイチェル・マクアダムスが密かに応募してたサバイバル番組のオーディションの動画もおもしろかったです(笑)

ああいうちょっとしたところにセンスが出ますよね。
ちょっとヤバそうな人が本当に撮りそうな絶妙な動画でした。

しかも無人島でそのサバイバルの才能が遺憾なく発揮されて、バカにしてた上司と立場があっさり逆転するのも最高でした。

サバイバル生活を謳歌するレイチェル・マクアダムスの演技が、まさに水を得た魚っていう感じで本当にいいんですよね(笑)

特に猪とのバトルは手に汗握るハラハラ感で、ここでの演技もとにかく振り切りすぎてて最高でした。
スリルを味わった後にテンションMAXになる様子も笑いましたし、猪の頭を上司の側に投げつけるのも面白い演出でした。
バトルシーンは痛々しくて見てて辛くもありましたけど…。

ディラン・オブライエンが演じているムカつく上司は、傲慢なだけかと思いきや、ちゃんとお礼は言えたりするんですよね。

鼻持ちならない奴っていう印象だったのに「ちょっといい奴じゃん」って思わせる感じがしっかりあるのが上手いんですよね。

この「意外といい奴じゃん」って思わせることで、後の裏切り行為の時の振り幅が大きくなってました。

ディラン・オブライエンがダサく演じているのもいいんですよね。

現実的に1人じゃ無人島で絶対に生きていけない弱い男感がすごい出てました。

そんなパワハラ上司がレイチェル・マクアダムスに毒まで食わせて、しかもちょっとロマンスを匂わせて、イカダで1人で脱出しようとするわけですが、

それまでの頼りなさから一転して非道ぶりを発揮する落差もすごいのに、さらにあっさりイカダが破壊される展開はまさに100点満点でした。

しかも100点満点だと思ってたところに、レイチェル・マクアダムスに嘔吐物を吐きかけられる展開まで待っていて、結果的に120満点の流れに爆笑させてもらいました。

それにしても、あの吐きかけるシーンってどうやって撮影してるんですかね?
ホントに吐きかけてるんですかね。俳優ってやっぱり大変ですね…。

垣間見えるリンダのヤバさ

カッチンがレイチェル・マクアダムス演じるリンダにヤバさを感じたのは、パワハラ上司に裏切りのお仕置きをするシーンでした。

この時のレイチェル・マクアダムスの演技を見て

「リンダって思ってた以上にヤバいんじゃないか?」って思ったんですよね。

それまでにヤバいなと思うポイントはいくつもあったんですけど、このシーンで決定的にヤバいと思いました。

しかもこのシーンを皮切りにヤバさがどんどん浮き彫りになっていって、段々とリンダに恐怖心を抱くようになったんです。

お仕置きにパワハラ上司の股間を切るフリをするところは、もう身悶えしながら観てました。

たぶん男性は同じ気持ちになったんじゃないでしょうか?

「グワ~!」って声出したくなるぐらい見てて辛かったです。

しかもパワハラ上司は身体が痺れて動けない状態で、目線を下にすることもできないから、何が起きてるかわからないっていうか、本当に切られてると思ってるわけで、こんな恐怖のお仕置きないですよね。

実際は用意してたネズミを切ってたわけですけど、普通にその行為も残酷なんだよなって思いながら観てました。

自分の股間が切られてると思い込んでるディラン・オブライエンの、一点を見つめて涙だけを流す演技も最高でしたね。
神業級の演技だったと思います。

リンダは過去に結婚した夫と死別してて、「死の原因になった交通事故は自分が仕向けた」っていいムードの時にパワハラ上司に打ち明けるシーンではですね、

「すごい。2人の距離が縮まっていい感じになってる」って思ったんです。

でも後々になると、この告白を聞いたことによって、パワハラ上司が感じる恐怖って倍どころじゃないぐらい増幅してるんですよね(笑)

パワハラ上司がリンダをどんどん信用できなくなっていくも、この告白を聞いた効果が大きかったと思います。

しかもリンダはパワハラ上司が恐怖することも見越して打ち明けた気もします。
いやでもちょっといい感じにはなってたから…どっちなんだろう?

リンダはなぜ無人島生活を続けたかった?

レイチェル・マクアダムスは船が通りかかっても隠れたりして、無人島生活が終わらないことを望んでいました。

映画のタイトルだとパワハラ上司に復讐を続けたいからって思ってしまうんですけど、それ以上に無人島なら自分の存在価値を感じられるからなのかなって思いました。。

会社に戻ったら上司たちの理不尽な仕打ちに従うしかないけど、ここでならサバイバル能力の高い自分にパワハラ上司は逆らうことができないし、それどころか自分がいないと生きる事すらできない状況なわけです。

優越感に浸れたり、現代でよく聞く言葉だと自己肯定感を高く保てるのが、リンダにとっては無人島での生活だったんだと思うんです。

実際にパワハラ上司の婚約者の命を奪うまでは、無人島でのリンダはとてつもなく活き活きしてましたし。

もしも自分がリンダと同じ立場だったら、同じ感情になるんだろうかって考えちゃいましたね…。

カッチンはシャワーとか浴びたいから、やっぱり早く無人島を出たいですかね。
あ!でもキレイなシャワーを浴びれる豪華な別荘があるのか…。

ちょっとリンダの気持ちもわからなくもない的なことを言いましたが、彼女がイカれてるっていうことに変わりはないです。
普通に人の命奪ってますからね。

唯一の救いは、パワハラ上司の婚約者の命を奪う時に苦渋の表情をしていたことですね。

2人のバトルの先に見えたもの

映画終盤にレイチェル・マクアダムスとディラン・オブライエンは本気のバトルを繰り広げるわけですが、この時に改めて強く実感したことがありました。

「やっぱりイカれてる方が強い」んですね。

思わずウシジマくんの金属バットを思いっきり振り回せるかって話を思い出しちゃいました。

あと『アンタッチャブル』のデニーロ演じるアルカポネも頭をよぎりました。
デニーロのアルカポネに至っては木製バットで頭を叩きまくりますからね。

ディラン・オブライエンがバトルの最中に豪華な別荘を見つけた時のリアクションが、あえての小さいリアクションで声を出して笑っちゃいました(笑)

ラストは賛否両論?

リンダが無人島からの帰還者として有名人になって、セレブになっているっていう終わり方には賛否両論があるようですけど、カッチン的にはすごく素敵なラストだなって思いました。

最後まで一貫して突き抜けてて、爽快な感じが良かったです。

無人島で1人で生き続けるラストとかもありなのかもしれないですけど、1人だとリンダは満たされないはずですもんね。

『HELP/復讐島』の1番凄いところは、ホラー、コメディ、サスペンス、ドラマ、スプラッターなどなど、いろんな要素がこれでもかと詰め込まれいるのに、映画がまったく破綻してない点なんですよね。

普通だったらめちゃくちゃなってしまいそうなのに、最高に面白く仕上がっていて、さすがサム・ライミといった感じでした。

身体を張りまくって楽しませてくれたレイチェルマクアダムスとディラン・オブライエンにも拍手を贈りたいです。

配信が始まったら絶対また観ちゃうと思います。

鑑賞した方はコメント欄で感想を教えてくれると嬉しいです。

それではまた映画レビューでお会いしましょう。
カッチンでした。

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